二酸化炭素の温室効果は上空~1万m付近で働き、1750年頃に比べて+~2W/m2(地球全体のシミュレーション値)です。いっぽう地表の全天日射量の増加は1990年頃に比べて+~10W/m2(日本周辺での観測値)です。
人間活動の影響を明らかにするためとは思いますが、北半球の各地が低温による食糧不足に苦しんでいた18世紀後半を基準とした分析で政策が議論されることには疑問があります。
夏の暑さと冬の寒さが同時に厳しくなる最近の「気候変動問題」は、二酸化炭素排出量の増加よりも日射量や雲の生成に影響する二酸化硫黄排出量の増減の影響のほうが大きいと思います。
空気がきれいになっているところでは火力発電所の脱硫装置の運転条件を調整して二酸化硫黄の排出量を増やし、高い煙突で雲の種を空に播きましょう。増えた二酸化硫黄と同量の二酸化炭素の排出削減もできます。